2012年11月

難問の種類その2

今回は私立医学部3校について話します。前回同様東京慈恵医科大学の3番は空間図形における求積のめんどうな問題がでました。でもこの問題は過去に東京大学と東京工業大学に同じ考え方や手順で求める問題がありかなりの受験生は初見ではないと思います。だだ難問7割の中に入りますね(計算が大変)。1番を全問落とさず時間短縮して2番に進みこの面積は確実にものにすればあとは上記の3番で半分で合格ラインです。日本医科大学の3番はやはり空間における求積の問題ですがなんだか分かりにくい問題ですね。ただ(1)、(2)は出来ると思いますしここで時間切れで(3)はやれなかったと思います。それとは別に2番は複素数のド・モアーブルの定理を用いてよく塾では教えている問題です。(4)はlimΣで区分求積に持ち込むのかと思いきやちょっと残念NG。なかなかいい問題揃いで今年の日本医科大学は私好みの出題です。そして慶応医学部ですが例年のあのレベルでは試験にならないのでしょうね(合格点はずい分と低いと思われます)。ことしの1番は小問でいずれも楽勝、2番、3番は良く見る問題で4番の極座標の積分が合否の決め手です。やはりやっかいな計算が多いです という感じです。順天堂大学は以前から難問は出題していません。この3校の出題レベルならば当塾生は充分合格する知識を付けています。つまり経験した問題です。高2終了時までに受験問題を総てこなして残りの1年でより磨きを翔るという私のやり方がやはり受験では勝ち組になる唯一の方法であることが証明されました(^_^)ニコニコ

難問の種類

この話を耳にすると皆さんはどの分野を連想しますか?やはり空間における求積でしょうね。ことしの東京工業大学の6番は考えにくさと場合分けが面倒でした。東京医科歯科大学の2番は当塾の(ほぼ)適中問題です。空間図形は何と言っても紙の上で3次元空間を考えるというやり難さが私たちの脳裏に焼きついてついつい苦手意識をもってしまうのですがやはり一定の法則(やり方)に従えば相当やっかいな問題でも完答できます。つまり指導を受けたかどうかです。経験がない=難問は受験生間でかなり点数がひらくと思われます。あとは東京大学の6番みたいな問題が前回に言った難問と証せられるタイプです。難しいというよりもの凄い計算ですよね。続いて整数問題は大阪大学の2番が面倒でした。試験場では整数問題は後回しにしてください。解決策がいつ見つかるかわかりません。受験は時間制限があります。<ひとこと>日本数学会は整数論の研究者が多いです。ホモロジー代数、多様体(マニフォルド)上の整数論とどんどんと抽象性が増していきます。美しいですよね。高木貞治先生が類体論を発表して同時にクロネッカーの青春の夢を解決し、弥永昌吉先生がさらに発展させて、伊原康隆先生は国際数学者会議(私も出席していました。1990年の国際数学者会議では小松彦三郎先生が議長という数学会最高の栄誉に輝きました)で世界中の数学者が腰を抜かすほどの美しい結果が得られることを発表しました。そして先日はABC問題が解決に至るという大論文が発表されました。京都大望月教授の鬼才には感動を超えて恐ろしさまで覚えます。日本数学界は世界の数学会をリードしていく存在であることが伝わったことと思います。

難問出題校対策

じつは(当たり前のことですけど)この項目はそんなに簡単に片付けられる問題ではありません。このような問題を出してくる大学=難関校ですよね。つまり難関校に合格するためにはの話とほぼ同じなのです。私からの質問です:必要な知識および使う道具は総て揃っていますか?いま個別でS予備校で浪人している生徒を教えているのですが浪人生のクラスであるにもかかわらずその予備校のテキストはずい分と穴が多いです(その穴をどこで補うのでしょうか?)。まずは必要な知識を総て入れることです(そのためのテキストはこのブログには載せられないので必要な人はMail下さい)。次に難問の正体がどこにあるのか?です。7割位が計算量の多さです(考え難さや特殊な公式よりも比率はかなり高いです)。皆さんも知っておいてください:医学部にしても慶応大学にしても計算スペースがあまりないのです。限られた余白のなかで計算してはそれを消してまた計算をして消しての繰り返しです。私からのお願いです。採点の基準にならなくてもいいですから早稲田大学みたいに大きな紙をください。お願いします。しかしながら私は評論家ではありません(評論家というのは言っているだけで何の責任も取らない私の一番嫌いな職です)。皆さんを合格させなければなりません。これから当塾では計算用紙を少ない中で合格答案の書き方を指導していきます。この表題にしたのですからそれぞれの大学についてその対策方法をこれから書いていきますね。やや上級の問題までしっかりとこなせる、そんな実力をつけましょう

私大専願生へ

この時期の勉強方法は国立組とは異なり現役生でもそろそろ過去問に入ってください。それぞれの大学でどのような出題をしてくるのか(問題のレベル、数、時間etc)を知らなければなりません。たとえば医学部に関しては中堅どころでは決してレベルの高い問題ではありません。それゆえかなりの高得点を必要とします(赤本発表の合格最低点よりも15%位上を考えていてください。私はいつも85%が合格ラインと言っています)。問題をこなしていくと自分の足りないところが見えてくるはずです。そこで元に戻っていま用いている問題集で弱点を補強していくのです。最初はあまり進みが良くない(悪い)ように思えるかもしれませんが1ヶ月後にはずい分と知識が付いてきます(このやり方は計算力の強化にも効果が大きいです)。問題を少なくとも3回はこなしてください(問題を解く早さを養います)。この11月でどこまで繰り返せるかがが勝負です。もし未履修の分野があれば教科書をじっくり読んでください(参考書はいろいろ書きすぎているので時間がかかりすぎます)。次回はかなりの難問を出題してくる大学に対しての攻略法を書いてみます。

いよいよ11月

受験生の数学は全範囲を終了して最後の調整に入りました。この時期はそろそろセンター試験に時間をかけなければなりません。そのような人達はたとえば数Ⅲの勉強をゼロにしてもいいのか?答えはNOです。毎日いままで解いてきた問題を4題位は解いてください。1ヶ月でおおよそ30×4=120題ですのでかなりの問題をこなしている事になります。復習は予習や始めて習うことからみるとはるかに短時間でかつ得ることが多いのです。そしてセンター試験が終わったら私大・2次に向けて万進しましょう。時間配分としてはセンターが6~7割、2次が3~4割の時間配分で進めてください。あと僕は・私は数学はよく勉強しているからセンターはぶっつけ本番でも大丈夫です、は止めて下さい。過去問を何度も解きなおしてください。センターは形式に慣れる事が重要なのです。私大専願の人達はいまの勉強を続けてください(次回は私大の人達について)。
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